CrudeDrug:Ephedrae Herba

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麻黄 (Ephedrae Herba)

Ephedra sinica Stapf 花
Ephedra sinica Stapf 果実
E. sinica
E. intermedia
E. equisetina

麻黄はマオウ科のEphedra sinica StapfEphedra intermedia Schrenk et C. A. Meyer またはEphedra equisetina Bunge の地上茎を基原とする。舐めたときに麻ひ感があり、外観が黄色であることから麻黄と呼ばれている。また麻黄は六陳八新の六陳の一つであり、古いものが好まれる。甘草と並んで麻黄の採集は中国の砂漠化や自然破壊の一因とされ、安定供給に不安がある生薬である。また「違法薬物」である覚醒剤原料に麻黄が使用される経緯から、米国は「違法薬物」の不法輸出の規制を強化するよう関係国に要請した。その要請を受けて中国は、1998年に覚醒剤の原料となる「麻黄類」の輸出規制を強化し、現在では麻黄原形での輸出は完全に禁止されている。ただし麻黄を刻んだものは、麻黄草粉(切断麻黄)として規制の枠から外され、現在も中国から輸入されている。(より詳しく見る→栃本天海堂創立60周年記念誌

Picture

Photographs of Ephedra Herb (マオウ) (by Alps Pharm. アルプス薬品)
Alps:Ephedrae Herba.jpg
1. China Neimenggu 内モンゴル (草麻黄 束)
2. China Neimenggu 内モンゴル (草麻黄 束)
3. China XingJiang 新疆 (木賊麻黄) 4. China Qinghai 青海 (中麻黄)
Alps:Ephedrae Herba2.jpg
5. China Gansu 甘粛 6. China Liaoning 遼寧
7. China Hebei 河北 8. China Qinghai 青海

麻黄

References

  1. 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
  2. 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
  3. 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS

Prescriptions 処方一覧

防風通聖散 (ボウフウツウショウサン)  大青竜湯 (ダイセイリュウトウ)  独活葛根湯 (ドッカツカッコントウ)  越婢加半夏湯 (エッピカハンゲトウ)  越婢加朮附湯 (エッピカジュツブトウ)  越婢加朮湯 (エッピカジュツトウ)  越婢湯 (エッピトウ)  五虎湯 (ゴコトウ)  五積散 (ゴシャクサン)  秦艽羗活湯 (ジンギョウキョウカツトウ)  華蓋散 (カガイサン)  葛根加半夏湯 (カッコンカハンゲトウ)  葛根加朮附湯 (カッコンカジュツブトウ)  葛根湯 (カッコントウ)  葛根湯加川芎辛夷 (カッコントウカセンキュウシンイ)  甘草麻黄湯 (カンゾウマオウトウ)  桂姜棗草黄辛附湯 (ケイキョウソウソウオウシンブトウ)  桂麻各半湯 (ケイマカクハントウ)  桂芍知母湯 (ケイシャクチモトウ)  桂枝越婢湯 (ケイシエッピトウ)  桂枝麻黄各半湯 (ケイシマオウカクハントウ)  桂枝二越婢一湯 (ケイシニエッピイチトウ)  桂枝二越婢一湯加朮附 (ケイシニエッピイチトウカジュツブ)  桂枝二麻黄一湯 (ケイシニマオウイチトウ)  桂枝芍薬知母湯 (ケイシシャクヤクチモトウ)  杏蘇散 (キョウソサン)  麻杏甘石湯 (マキョウカンセキトウ)  麻杏薏甘湯 (マキョウヨクカントウ)  麻黄附子甘草湯 (マオウブシカンゾウトウ)  麻黄附子細辛湯 (マオウブシサイシントウ)  麻黄加朮湯 (マオウカジュツトウ)  麻黄連軺赤小豆湯 (マオウレンショウセキショウズトウ)  麻黄湯 (マオウトウ)  麗沢通気湯 (レイタクツウキトウ)  麗沢通気湯加辛夷 (レイタクツウキトウカシンイ)  柴葛解肌湯 (サイカツゲキトウ)  神秘湯 (シンピトウ)  小青竜湯 (ショウセイリュウトウ)  小青竜湯合麻杏甘石湯 (ショウセイリュウトウゴウマキョウカンセキトウ)  小青竜湯加石膏 (ショウセイリュウトウカセッコウ)  小続命湯 (ショウゾクメイトウ)  烏薬順気散 (ウヤクジュンキサン)  烏頭湯 (ウズトウ)  射干麻黄湯 (ヤカンマオウトウ)  薏苡仁湯 (ヨクイニントウ)  続命湯 (ゾクメイトウ)  

歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載

利用する場合は以下を引用してください。

  • 矢作 忠弘,石内勘一郎,渥美 聡孝,三宅 克典,森永 紀,伏見 裕利,大山 雅義,森川 敏生,田中 謙,有田 正規,牧野 利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 1-36, 2017
番号 書名 出版年 記載
3 局方医薬品承認申請の手引き 1980 記載なし
4 生薬のエキス製剤の製造販売承認申請に係るガイダンスついて(2015年12月25日薬生審査発) 2015 記載なし
5 JP7 第1部 大改訂版 第2部 解説書(1966) 1961 【適用】 塩酸エフェドリンの製造原料 (略) 。漢方では発汗剤とされ、呼吸困難、咳、悪寒、頭痛、発熱、身体とう痛、骨節痛に用いる。 2-502
6 JP8 解説書 1971 【適用】 塩酸エフェドリンの製造原料 (略) 。漢方では発汗剤とされ、呼吸困難、せき、悪寒、頭痛、発熱、身体疼痛、骨節痛に用いる。 2-589
7 JP9 解説書 1976 【薬効】 〔薬理〕 (略)。 【適用】 漢方では発汗、解熱、鎮咳、利尿などの目的で方剤に配合される。 D-827
8 JP10 解説書 1981 【適用】 漢方処方用薬である。また、エキスを配合剤 (鎮咳去痰薬) の原料とすることもある。 (略) 漢方処方: (略) D-852
9 JP11 解説書 1986 【本質】 生薬、鎮咳去痰薬 【適用】 漢方処方用薬であり、鎮咳去痰薬、気管支拡張薬、鼻炎用薬、解熱鎮痛消炎薬とみなされる処方及びその他の処方に配合されている。また、エキスを配合剤 (鎮咳去痰薬) の原料とすることもある (略)。 漢方処方: (略) D-906
10 JP12 解説書 1991 【適用】 漢方処方用薬であり、鎮咳去痰薬、気管支拡張薬、鼻炎用薬、解熱鎮痛消炎薬とみなされる処方及びその他の処方に配合されている。また、エキスを配合剤 (鎮咳去痰薬) の原料とすることもある (略)。 漢方処方: (略) D-912
11 JP13 解説書 1996 【適用】 漢方処方用薬であり、鎮咳去痰薬、気管支拡張薬、鼻炎用薬、解熱鎮痛消炎薬とみなされる処方及びその他の処方に配合されている。また、エキスを配合剤 (鎮咳去痰薬) の原料とすることもある (略)。 漢方処方: (略) D-1017
12 JP14 解説書 2001 【適用】 漢方処方用薬であり、鎮咳去痰薬、気管支拡張薬、鼻炎用薬、解熱鎮痛消炎薬とみなされる処方及びその他の処方に配合されている。また、エキスを配合剤 (鎮咳去痰薬) の原料とすることもある (略)。 漢方処方: (略) D-1090
13 JP15 解説書 2006 【適用】 漢方処方用薬であり、鎮咳去痰薬、気管支拡張薬、鼻炎用薬、解熱鎮痛消炎薬とみなされる処方及びその他の処方に配合されている。また、エキスを配合剤 (鎮咳去痰薬) の原料とすることもある (略)。 漢方処方: (略) D-641
14 JP16 解説書 2011 【適用】 漢方処方用薬であり、鎮咳去痰薬、気管支拡張薬、鼻炎用薬、解熱鎮痛消炎薬とみなされる処方及びその他の処方に配合されている。また、エキスを配合剤 (鎮咳去痰薬) の原料とすることもある (略)。 漢方処方: (略) D-769
15 登録販売者試験実施ガイドライン作成検討会_試験問題の作成に関する手引き(厚生労働省医薬食品局総務課2007年7月) 2007 記載なし
19 『改訂生藥學』アルベルト・ウィカンド 大井玄洞 1887 記載なし
20 『生藥學』第5版 下山順一郎 1901 記載なし
21 『簡明生藥學』島崎健造 1909 記載なし
22 『最新薬学全書 第6編 生薬学』 伊藤治輔 編、日本薬学講習会 1913 記載なし
23 『生藥學』第13版 下山純一郎 朝比奈泰彦 1916 記載なし
24 『和漢薬物学』日野五七郎 一色直太郎 同済号書房 たにぐち書店復刻版 1931 正P10: 古来漢方医家の賞用せる発汗・鎮痛薬にして、感冒に罹り、咳嗽頻発し頭痛を感じ、汗の出でざるときに与へて効あり。
25 『薬理的生薬学』村上師壽 三省堂 1933 P90: 気管支痙攣除去薬とす。鎮咳、発汗の効あり。結核、喘息、客日関等に用ふ。
26 『生藥學』第20版 下山順一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 1934 記載なし
27 『生藥學』第27版 下山純一郎 朝比奈泰彦 藤田直市 1943 記載なし
28 『生藥學教科書』木村康一 1949 記載なし
29 『最新生薬学』刈米達夫 1949 P187: 塩酸エフェドリン(鎮咳薬)の製造原料とする。漢方で古来発汗鎮咳解熱薬として用いる。漢方ではマオウの節部及び地下部はマオウと作用相反するものとし止汗薬とする。故に発汗薬としては地上茎の節を除き用いることになっている。
30 『生薬学』三橋博、醫學書院 1958 P237: 鎮咳剤、発汗剤、喘息に用いた場合adrenalineに比し作用時間が7?10倍長い。
31 『生薬学』第4版、藤田路一 1963 P44: EPhedrine製造原料、発汗、下熱、鎮咳剤(漢方)。EPhedrineの少量は発汗を促し血圧を高めその生理作用はアドレナリンに類するが之に反し安定かつ持続性である。通常塩酸塩、硫酸塩の形で呼吸器喘息、アレルギー疾患等に用いる。
32 『新編生薬学』東丈夫 名越規朗 廣川書店 1965 P149: ePhedrine原料。漢方: 発汗剤で皮膚の排泄機能障害による呼吸困難、喘咳、諸関節の疼痛などに用いる。(なるべく節を去って用い、麻黄根は止汗剤とする)。麻黄湯など
33 『生薬学総論』柴田承二 東丈夫 木島正夫 下村孟 廣川書店 1966 P87: 利尿、発汗剤で呼吸困難、浮腫、喘咳、身体関節の疼痛などに用いる
34 『生薬学』稲垣勲 嶋野武 嶋田玄彌 長沢元夫 南江堂 1967 P166: 鎮咳薬、塩酸エフェドリン製造原料。
35 『和漢生薬』刈米達夫 廣川書店 植物分類学での順 1971 P303: 発汗、鎮咳、解熱薬。塩酸エフェドリンを製造し、鎮咳薬に用いられる。ただし現在は塩酸エフェドリンは多く合成により製造される。駆水作用があるので、感冒、気管支喘息、関節リウマチなどに処方に組されて用いるほか、加味薬としても使われる。
36 『最新生薬学 第三改槁版』刈米達夫 廣川書店 1973 P187: 塩酸エフェドリン(鎮咳薬)の製造原料とする。漢方で古来発汗鎮咳解熱薬として用いる。漢方ではマオウの節部及び地下部はマオウと作用相反するものとし止汗薬とする。故に発汗薬としては地上茎の節を除き用いることになっている。
37 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔上〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 1975 記載なし
38 『スタインエッガー・ヘンゼル生薬学〔下〕‐化学・薬理学へのアプローチ‐第3版』糸川秀治 太田明廣 西川嘉廣 廣川書店 1976 P241: (略)その血管収縮作用ならびに軽度の麻酔作用は、鼻炎とか枯草熱に(また抗アレルギー剤としてじんま疹にも)利用され、また気管支拡張薬として喘息の治療に用いられる。(略)
39 『生薬学』 木島正夫 澤田徳之助 秦清之 朝倉書店 1978 P34: 漢方では感冒、気管支炎、肺炎などで発汗せずに関節の痛みなどを訴えるような症状のものに発汗、解熱薬とする。
40 『新常用和漢薬集』訂正第2版 東京生薬協会 編集 南江堂 1978 P127: 漢方では発汗、鎮咳、去痰剤として呼吸困難、喘咳、悪感、身体疼痛、骨節痛、頭痛、発熱などに用いる。
41 『最新生薬学総覧』伊沢一男 学文社 1978 P89: 塩酸エフェドリン製造原料。漢方では発汗解熱、利尿、咳、関節の疼痛に用いる。約31方剤に処方される漢方の要薬。塩酸エフェドリンは気管支喘息、脊椎麻酔、失神、アレルギー状態、じんま疹、夜尿症などの治療に用いる。
42 彩色写生図 日本の薬用植物〔生薬〕 生薬-成分-漢方-〔処方例〕高取治輔 廣川書店 1980 P132: 解熱、喘咳、関節痛
43 『生薬学第2版』北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 1982 P300: エフェドリン(喘息治療薬、鎮咳薬)の原料。漢方では鎮咳、発汗、解熱、利尿を目標に用いる。
44 『コメンタリー局方生薬』初版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 1984 P372: 漢方で解表薬(咳、発熱、頭痛、身体痛、関節痛、水腫などに)として処方。鎮咳去痰薬として家庭薬製剤に配合。
45 『新訂生薬学 第2版』長沢元夫 野呂征男 萩原幸夫 木村孟淳 南江堂 1987 P183: 鎮咳薬、塩酸エフェドリン製造原料。
46 『コメンタリー局方生薬』 第2版 桑野重昭 山内和子 米田該典 廣川書店 1987 P418: 漢方で解表薬(咳、発熱、頭痛、身体痛、関節痛、水腫などに)として処方。鎮咳去痰薬として家庭薬製剤に配合。
47 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第3版』三橋博 指田豊 山﨑和男 南江堂 1989 P97: 塩酸エフェドリン(日局)の抽出原料、気管支喘息などの鎮咳薬、エキスを鎮咳去痰の目的で配合薬の原料。漢方においても鎮咳、発汗、下熱などを目的とする処方に繁用。例: 葛根湯、麻黄湯、小青竜湯、麻杏甘石湯など。
48 『生薬学概論』 難波恒雄 津田喜典編 南江堂 1990 P341: 発汗、解熱、鎮咳、鎮痛薬。
49 『生薬学改訂第4版』 三橋博 井上隆夫編集 南江堂 1992 P98: 塩酸エフェドリン(日局)の抽出原料、気管支喘息などの鎮咳薬、エキスを鎮咳去痰の目的で配合薬の原料。漢方においても鎮咳、発汗、下熱などを目的とする処方に繁用。
50 『天然薬物・生薬学』 初版 奥田拓男編 廣川書店 1993 P29: 鎮咳去痰薬、発汗解熱薬、気管支拡張薬などとして漢方方剤に配合。塩酸エフェドリン(交感神経興奮薬、気管支拡張薬、局所血管収縮薬、昇圧薬)の製造原料。
51 『薬用資源学』初版 山崎幹夫 斉藤和季編 丸善 1997 P228: 漢方処方用薬(鎮咳去痰薬、気管支拡張薬、鼻炎用薬、解熱鎮痛消炎薬とみなされる処方に配合)
52 『漢方薬理学』高木敬次郎 木村正康 南山堂 1997 P230: 呼吸困難、喘咳、悪寒、身体疼痛、関節痛、頭痛、発熱などに発汗、鎮咳、去痰薬として用いる。1日最大分量4 g。
53 『生薬学概論(改訂第3版)』 難波恒雄 津田喜典 南江堂 1998 P341: 発汗、解熱、鎮咳、鎮痛薬。
54 『生薬学第6版』 北川勲 三川潮 庄司順三 滝戸道夫 友田正司 西岡五夫 廣川書店 2001 P295: エフェドリン(喘息治療薬、鎮咳薬)の原料。漢方では鎮咳、発汗、解熱、利尿を目標に用いる。
55 『INTEGRATED ESSENTIALS 生薬学 改訂第6版』 指田豊 山﨑和男 南江堂 2002 P130: 塩酸エフェドリン(日局)の抽出原料、気管支喘息などの鎮咳薬、エキスを鎮咳去痰の目的で配合薬の原料。漢方においても鎮咳、発汗、解熱などを目的とする処方に繁用。
56 『入門漢方医学』初版 日本東洋医学会学術教育委員会 編 日本東洋医学会発行 2002 P156: 鎮咳、去痰、解熱、鎮痛、消炎
57 『漢方・生薬学』久保道德 吉川雅之 廣川書店 2003 P106: 鎮咳薬とされる。石膏と配合すると大発汗剤となる。
58 『薬学生・薬剤師のための知っておきたい生薬100ー含漢方処方ー』第1版、日本薬学会編、東京化学同人 2004 P110: 呼吸困難、喘鳴、悪寒、身体疼痛関節痛、頭痛、発熱などに発汗、鎮咳、去痰薬として用いる。1日最大分量4g。マオウは胃を障害する可能性が高いので、胃腸障害のない実証の患者に限って適用。配合処方: 葛根湯、五虎湯、小青竜湯、麻黄湯、麻杏甘石湯など。
59 『薬学生のための漢方薬入門』第2版、指田豊 三巻祥浩、廣川書店 2004 P99: 発汗、解熱、鎮痛薬として、太陽病気の悪寒、浮腫、頭痛、身体疼痛、関節の痛みなどに応用する。また鎮咳薬として咳、喘息などに用いる。実証の人の薬である。処方例: 葛根湯、五積散、小青竜湯、大青竜湯、防風通聖散、麻黄湯、麻黄附子細辛湯、麻杏甘石湯、?苡仁湯
60 『スタンダード薬学シリーズ3 化学系薬学Ⅲ 自然が生み出す薬物』第1版 社団法人日本薬学会 編 東京化学同人 2005 P22: 鎮咳去痰作用、気管支拡張作用など。塩酸エフェドリンの抽出原料。漢方処方では発汗、解熱、鎮咳などを目的として配合。
61 『薬用植物学 改訂第6版』 野呂征男 水野瑞夫 木村孟淳 田中俊弘 南江堂 2006 P111: (略)喘息治療薬、鎮咳薬、発汗薬とする。
62 『パートナー生薬学』 指田豊 山﨑和男 竹谷孝一 南江堂 2007 P115: エフェドリン塩酸塩(日局)、同散(日局)、同錠(日局)、dl-メチルエフェドリン塩酸塩(日局)の原料、気管支喘息などの鎮咳薬、エキスを鎮咳去痰の目的で配合薬の原料。漢方では、発汗し感冒を治す、咳嗽を止める、筋肉痛、関節痛を治す、利尿し浮腫を除くなどの薬能がある。発熱、悪寒、関節痛を伴う感冒で無汗のもの、頭痛、鼻炎、リウマチ、神経痛、咳嗽、浮腫、水腫、風疹などを主治する。鎮咳去痰薬、気管支拡張薬、鼻炎用薬、解熱鎮痛消炎薬とみなされる漢方処方に配剤される。
63 『生薬単』 伊藤美千穂 北山隆 NTS 2007 P108: 鎮咳、去痰、抗炎症、発汗、解熱作用。漢方では、鎮咳、去痰、解熱、発汗のために用いられる。
64 『ベーシック薬学教科書シリーズ⑦生薬学・天然物化学』吉川雅之編 化学同人 2008 P82: 中枢興奮、交感神経興奮、血圧上昇、鎮咳作用などが知られている。鎮咳、去痰、気管支拡張、発汗、解熱、鎮痛、消炎を目的とする処方に配合される。エフェドリンの製造原料。漢方処方: 葛根湯など
65 『伝統医薬学・生薬学』 御影雅幸 木村正幸 南江堂 2009 P241: 発汗、鎮咳、去痰薬。エフェドリンには交感神経興奮、気管支拡張作用などがあり、西洋医学で喘息治療薬とされる。(中)辛温解表薬。方剤: 葛根湯、麻黄湯、麻杏甘石湯、麻杏?甘湯など
66 『日本伝統医学テキスト漢方編』平成22-23年度厚生労働科学研究費補助金『統合医療を推進するための日本伝統医学の標準化』研究班 2012 P371: 発汗、解熱、鎮痛作用として、太陽病器の悪寒、浮腫、頭痛、身体疼痛、関節の痛みなどに応用する。また、鎮咳薬として咳、喘息などに用いる。
67 『新訂生薬学 改訂第7版』 木村孟淳 田中俊弘 水上元 南江堂 2012 P189: 鎮咳薬。エフェドリン塩酸塩(覚せい剤原料指定)製造原料。
68 『歴代日本薬局方収載生薬大事典』 木下武司著 2015 P360: 主成分のエフェドリンなどを純薬として用いるが、現在は麻黄から抽出・精製せず、もっぱら合成品を用いる。多くの漢方処方に配合。
73 青本「化学」、薬学ゼミナール 2016 P581: 鎮咳去痰
74 コアカリ重点ポイント集「化学系薬学」改訂第4版 薬学ゼミナール 2014 P147: 鎮咳、去痰、気管支拡張
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