CrudeDrug:Moutan Cortex

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|familyE=Paeoniaceae
 
|familyE=Paeoniaceae
 
|partUsedJ=根皮
 
|partUsedJ=根皮
|propertyJ=半管状の皮片。やや辛く苦い
+
|propertyJ=本品は管状~半管状の皮片で、厚さ約0.5cm、長さ5~8cm、径0.8~1.5cmである。外面は暗褐色~帯紫褐色で、横に長い小楕円形の側根の跡と縦じわがあり、内面は淡灰褐色~帯紫褐色を呈し、平らである。折面はきめが粗い。内面及び折面にはしばしば白色の結晶を付着する。
|constituentJ=ペオノール、ペオノシド、ペオノリド、ペオニフロリン
+
本品は特異なにおいがあり、味はわずかに辛くて苦い。
|constituentE=paeonol
+
本品はほとんどにおい及び味がない。
|testJ=TLC法(UV254nm、黒色)
+
|constituentJ=ペオノール、ペオノシド、ペオノリド、ペオニフロリン、安息香酸
|pharmacopeiaJ=1265
+
|constituentE=paeonol, paeonoside, paeonolide, paeoniflorin, benzoic acid
 +
|testJ=TLC法:本品の粉末2.0gにヘキサン10mLを加え、3分間振り混ぜた後、ろ過し、ろ液を試料溶液とする。別に薄層クロマトグラフィー用ペオノール1mgをメタノール10mLに溶かし、標準溶液とする。これらの液につき、薄層クロマトグラフィーにより試験を行う。試料溶液及び標準溶液10μLずつを薄層クロマトグラフィー用シリカゲル(蛍光剤入り)を用いて調製した薄層板にスポットする。次に酢酸エチル/ヘキサン混液(1:1)を展開溶媒として約10cm展開した後、薄層板を風乾する。これに紫外線(主波長254nm)を照射するとき、試料溶液から得た数個のスポットのうち1個のスポットは、標準溶液から得たスポットと色調及びRf値が等しい。
 +
|pharmacopeiaJ=1581
 
|effectJ=抗菌、駆お血、消炎、止血、鎮痛
 
|effectJ=抗菌、駆お血、消炎、止血、鎮痛
|usageJ=腫れ物、打撲、月経異常
+
|usageJ=腫れ物、打撲、月経異常に応用される。
 
|links= sm-sun:syou-ha/botanpi&&tsumura:botanpi&&uchida:botanpi
 
|links= sm-sun:syou-ha/botanpi&&tsumura:botanpi&&uchida:botanpi
 
|dryingLoss=
 
|dryingLoss=

Revision as of 18:38, 16 August 2011

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牡丹皮 (Moutan Cortex)

Paeonia suffruticosa Andrews:安徽省銅陵
Paeonia suffruticosa Andrews

牡丹皮はボタン科のボタンPaeonia suffruticosa AndrewsPaeonia moutan Sims)の根皮を基原とする。牡丹には鼠姑(ソコ)、鹿韮(ロクキュウ)、百両金、木芍薬、花王、洛陽花、富賞花などの別名がある。別名の「洛陽花」は洛陽の人々がこの牡丹の花を非常に好み親しんだことから、「花王」は花の中で牡丹が第一、芍薬が第二となっているところから花王と呼ばれた様に、観賞用の花弁に由来する別名が多くある。生薬としては丹皮、粉丹皮などの一般名がある。赤い色(丹)のものが上品とされ、たとえ種ができても芽で繁殖でき、薬用部位は根皮であることから牡丹皮と呼ばれた。牡丹の名は中国秦漢時代以前の文献には見当たらず、観賞用として花弁が称賛され、栽培が広がった隋唐時代以降において、一般の文献に見られるようになった。 (より詳しく見る→栃本天海堂創立60周年記念誌

牡丹皮

References

  1. 【基原動植物から灰分等まで】第十六改正日本薬局方
  2. 【効能】矢作忠弘, 渥美聡孝, (以下8名)..., 牧野利明「歴代成書に見られる生薬の効能に関する記載のデータベース化」生薬学雑誌, 71(1), 2017
  3. 【成分】生薬単 (伊藤美千穂 北山隆 監修; 原島広至 著) NTS

Prescriptions 処方一覧

知柏地黄丸 (チバクジオウガン)  腸廱湯 (チョウヨウトウ)  大黄牡丹皮湯 (ダイオウボタンピトウ)  牛車腎気丸 (ゴシャジンキガン)  牛膝散 (ゴシツサン)  八味丸 (ハチミガン)  八味地黄丸 (ハチミジオウガン)  加味帰脾湯 (カミキヒトウ)  加味逍遙散 (カミショウヨウサン)  加味逍遙散加川芎地黄 (カミショウヨウカセンキュウジオウ)  桂枝茯苓丸 (ケイシブクリョウガン)  桂枝茯苓丸料加薏苡仁 (ケイシブクリョウガンリョウカヨクイニン)  杞菊地黄丸 (コギクジオウガン)  甲字湯 (コウジトウ)  芎帰調血飲 (キュウキチョウケツイン)  芎帰調血飲第一加減 (キュウキチョウケツインダイイチカゲン)  味麦地黄丸 (ミバクジオウガン)  六味丸 (ロクミガン)  清熱補血湯 (セイネツホケツトウ)  折衝飲 (セッショイン)  騰竜湯 (トウリュウトウ)  温経湯 (ウンケイトウ)  

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